TikTokに学ぶ“本気”を見せる交渉術

 交渉ごとでよくあるのが、「相手に本気だと思ってもらえない」というパターン。
 どれだけ強気なことを言っても、相手が「どうせやらないでしょ」と感じてしまえば、その時点で駆け引きは崩れてしまいます。

 そこで注目したいのが、TikTokが見せた交渉スタンスです。
 一時期、アメリカ政府とTikTokの間でアプリ遮断の話が本格的に浮上しました。国家安全保障を理由に、アメリカでの利用を禁止するという話です。普通なら企業としては、どうにか回避しようと動くところ。

でもTikTokは違いました。なんと、アプリを遮断される可能性を一度受け入れる姿勢を見せたのです。
「それでも構わない。やれるならやってみろ」という空気感。
この態度が意味するのは、「こちらは本気ですよ」という明確なメッセージです。

 つまり、これは交渉の中でもっとも強いカードのひとつ、「本気を見せる」やり方。
 ただのブラフじゃない、引く気がない、その覚悟を相手に伝えることで、交渉の空気を変えてしまう。そんな方法です。

もちろんリスクはあります。実際に遮断されてしまえば大きな損害もあり得る。
でも、あえてそのリスクを背負ってでも、「それでも譲らない」という立場を取るからこそ、交渉の流れを引き寄せられるわけです。


 交渉って、結局のところ「腹が決まってるか」が試される場面でもあるのかもしれません。
TikTokのように、「最悪の事態でも受け入れる」という姿勢を見せられるかどうか。
その覚悟の差が、勝敗を分けることもある――そんな気づきを与えてくれる事例でした。

不都合な事実を指摘する勇気を持っていますか?ー 良い検証委員会とダメな検証委員会

「それ、本当に大丈夫なんですか?」
職場や組織で、そう問いかける勇気を持てる人は、実はそう多くありません。
しかし、その一言が、見過ごされていた問題を明るみに出すきっかけになることがあります。

 不祥事が起きたとき、「第三者」や「弁護士」による検証を行うという発表を見かける機会が増えました。
自分たちでは指摘しにくい問題を、外部の立場で客観的に調べてもらう。そうすることで、社会的な信頼を保とうとする意図が見て取れます。

 たしかに、利害関係のない第三者であれば、身内だからこその遠慮を排除し、率直な指摘が可能になるかもしれません。
また、法廷で事実認定を扱う弁護士であれば、複雑な背景の中から核心を見極める力があるとも考えられます。

 けれども、「第三者」や「弁護士」という肩書きがあるだけで、必ずしも事実が明らかになるわけではありません。
本当に求められるのは、その立場の中立性に加え、不都合な事実に対しても目を背けずに指摘できる姿勢です。

 「利益相反のない第三者であること」は最低条件にすぎません。
それだけで事実にたどり着けるとは限らず、検証にあたる側の専門性、独立性、倫理観が問われます。

 良い検証委員会とは、「NO」と言えるプロフェッショナルの集まり。
誰にとっても耳が痛いことを、必要であればしっかりと伝える勇気と誠実さを持っていることが不可欠です。

 このたび、私もある検証委員会※1の一員として活動することになりました。
「良い検証委員会だった」と言っていただけるよう、真摯に取り組んでまいります。



※1
沖縄県 ワシントン事務所問題 検証委員会

関連動画… https://t.co/Yn7HPcMYEf

水原一平氏の量刑判決日、2025年2月6日に延期 ― これまでの経緯を振り返る

 大谷翔平選手の元通訳として知られる水原一平氏に対する量刑判決日(裁判官より判決が言い渡される日の事)が、最終的に2025年2月6日に設定されました。本記事では、これまでに複数回にわたって延期されてきた判決スケジュールとその背景について、時系列で整理します。


■ これまでの主な経緯

  • 2024年6月4日
     水原氏は法廷で有罪答弁(被告が自分が犯した罪を認める表明をする事)を行い、当初の量刑判決日は同年10月25日に設定されていました。

  • 2024年9月22日
     水原氏側と検察当局の双方が合意の上で延期を申請。裁判所はこれを認め、判決日は12月20日に変更されました。

  • 2024年11月27日
     水原氏は再度、一方的に延期申請を提出(ただし事前に当局側と協議済み)。この申請により判決日は2025年1月24日に変更されました。
     申請理由は、ギャンブル依存に関する法医学精神科医の評価が未完了であり、また9月18日に提出された量刑前報告書について、裁判所が指定した10月11日までに十分なレビューができなかったためです。

  • 2025年1月7日(現地時間)
     水原氏の担当する法医学心理士の報告書の完成が遅れていることを理由に、再び延期を申請。この遅延は、他案件の緊急性や休暇中の家族の健康問題などに起因していると説明されました。
     この申請も認められ、最終的に量刑判決日は2025年2月6日へと再設定されました。


■ 判決日は

 現在、次回の公判日は2025年2月6日とされており、これが現時点での量刑判決予定日です。
 水原氏のケースは、ギャンブル依存の影響が刑事責任や量刑判断にどのように影響するかという点でも注目を集めており、専門的な精神鑑定が重要な役割を果たしています。

 判決がさらに延期される可能性がないとは言い切れませんが、今のところ2月6日が最終的な判決日と見られています。今後も動きがあれば、適宜最新情報をお届けします。