優秀な社員は株主よりも力を持つ?!
会社は誰のもの? 少なくとも会社法上では明確に株主のものです。
一方、スタートアップの最大の資産は多くの場合は社員です。大半の社員が一気に抜けてしまうと、そのスタートアップの価値はほぼ無価値になりかねないリスクがあります。
また、スタートアップの優秀な社員の大半が別の会社に移動すると、OpenAIのライバル会社が立ち上がってしまう可能性があります。
また、競合他社への転職制限はカリフォルニア州法上では無効なので、上記のようなことも可能になります。
株主の意向に沿わない取締役は解任され、取締役会の意向に沿わない経営陣は解任されるのが、会社法上のガバナンス。
今回は株主と取締役会がうまく意思疎通が取れてなかったのか、それとも取締役会がceo解任に急ぐほどの事態だったのか、謎が多い状態です。
しかしceo復帰となるならば、優秀な社員は株主よりも力を持つ、会社法上でも新しいダイナミッスを体現しているのではないでしょうか。